AIスケジューリングツール比較 2026 — Reclaim / Motion / Clockwise
AIスケジューリングツール比較 2026:Reclaim / Motion / Clockwise
AIスケジューリングツールの選び方は、2026年で大きく変わりました。Clockwise が Salesforce に買収され、製品を順次終了するため、新規導入候補は実質 Reclaim と Motion の2択になっています。
本記事の検証スタンス(2026-05-19時点)
- Reclaim.ai: ✅ 実アカウントで実際にログインして触って検証
- Motion: 🟡 公式公開ページのみ確認(トライアル登録はクレカ必須のため未実施)
- Clockwise: ✅ 公式の事業終了発表ページを確認
結論を先に
| あなたの状況 | 推奨 |
|---|---|
| Google Calendar 中心で集中時間を守りたい | Reclaim.ai |
| タスク・案件・締切までAIに並べ替えてほしい | Motion |
| 現在 Clockwise を使っている | データ移行計画を立てる(Clockwise は終了予定、後述) |
詳細は以下の比較表と各セクションを参照してください。
比較表:同じ「AIスケジュール」でも役割が違う
| ツール | 主用途 | 月額 | 向く人 | 強み | 注意点 |
|---|---|---|---|---|---|
| Reclaim.ai | 集中時間・習慣・会議の自動配置 | $8/ユーザー〜 (出典) | Google Calendar 中心の個人〜小規模チーム | Planner / Focus / Habits / Buffers / Tasks / Scheduling Links が1画面 | Notion/Linear 級の案件管理は別ツール必要 |
| Motion | タスク・案件・予定を統合再計画 | 公式 pricing 参照 (出典) | タスク量が多い個人、制作・営業チーム | AI Task Manager / AI Project Manager が強い | 予定調整単独なら過剰スペック・無料登録に CC 必須 |
| Clockwise | ❌ 2026年中に終了 | n/a | (新規導入不可) | 過去はチームFocus Time最適化で著名 | Salesforce が買収、製品終了 (出典) |
Reclaim.ai:予定を「守る」用途なら最初に見る候補
Best for: Google Calendar 中心の個人〜小規模チーム
Reclaim は、Google Calendar 上の空き時間に Focus Time、習慣、タスク、休憩バッファ を自動配置する設計です。
ログイン後の画面で確認できた構成
実アカウントで Reclaim にログインしたところ、左サイドバーに以下のメニューが揃っていました:
- Planner(メイン画面)
- Focus(集中時間管理)
- Habits(繰り返しルール)
- Buffers(会議前後の予備時間)
- Tasks(タスク管理)
- Scheduling Links(予約リンク発行)
これらが1つの統合 UI で完結している点が、他ツールとの差別化軸です。

Reclaim.ai にログイン後の Planner 画面(2026-05-19 取得)
実際に触って分かったこと
| 観察 | 内容 |
|---|---|
| ログイン〜画面表示までの時間 | 約75秒(初回。Google Calendar との同期があるため) |
| 既存予定の認識 | テスト用カレンダーに入れた「Lunch」予定を、Reclaim が習慣として自動認識 |
| 2回目以降の体感速度 | キャッシュが効いて快適。初回だけ重い |
75秒という初回読込は、Reclaim が Google Calendar と双方向同期するための時間です。サインアップ直後の第一印象は「重い」と感じる可能性がありますが、これは仕様。2回目以降は気になりません。
Habits(習慣)画面
Habits ページでは、登録済みの習慣がリスト表示され、ワンクリックで追加・編集できます。

Reclaim の Habits 画面。テストカレンダーから取り込まれた「Lunch」が習慣として並んでいる
Scheduling Links(予約リンク)画面
Reclaim を使うなら Calendly のような予約リンクツールを別契約しなくて済む のが地味に効きます。月のサブスク本数が1つ減ります。

Reclaim の Scheduling Links 画面
想定ユースケース
予定は Google Calendar に集約しているが、毎週タスクが押し出される人に向いています。手で空き時間ブロックを作るのではなく、「守るべき時間」のルールを宣言して AI に配置させる感覚です。
注意点
Reclaim は万能な案件管理ツールではありません。Notion / Linear / Asana を置き換える役割ではなく、「これらに溜まったタスクをカレンダー上で破綻させないための層」 と考える方が自然です。タスク管理自体を統合したい人は次の Motion を見てください。
始め方
公式の無料サインアップから入ります。Google Calendar 連携を求められるので、業務カレンダー前提です。
Motion:タスクと案件までAIに並べ替えたい人向け
Best for: タスク量が多い個人 / 制作・営業チーム
Motion は、スケジューリング単体というより、AIタスク管理 + プロジェクト管理 + カレンダー を統合したツールです。公式 pricing ページでも AI Project Manager、AI Task Manager、AI Workflows などが前面に出ています。出典: https://www.usemotion.com/pricing
⚠️ Motion は 無料トライアル開始時にクレジットカード登録が必須のため、本記事の初版では実アカウントでの検証は見送り、公式公開ページの確認のみで構成しています。実機検証は次回更新時に追記予定です。

Motion AI Task Manager 公式ページ。自動スケジューリングと優先度判定がコアの訴求
想定ユースケース
Motion が合うのは、タスクが毎日増え、締切や案件ごとの優先度が動く人です。予定調整だけの目的なら過剰なので、「タスク管理を Motion に全部預ける」前提で評価すべきです。

Motion AI Project Manager 公式ページ。プロジェクト単位での予測・遅延防止が訴求軸
Reclaim との位置の違い
- Reclaim:カレンダー上の枠を守る・自動配置 → タスク管理は別ツール
- Motion:タスク・プロジェクト・カレンダーを1画面で再計画 → 全部 Motion に集約
「タスクツールも乗り換える前提か?」が判断軸になります。Motion 単体で Notion / Linear / Asana 的なものを置き換える覚悟があれば Motion、カレンダー周辺だけ AI 化したいなら Reclaim です。
始め方
無料トライアルですが、サインアップ時に Google SSO + クレジットカードが必須です。7日 trial 中に解約しないと自動課金開始となるため、Google Calendar に解約 reminder を作っておくことを推奨します。
Clockwise:2026年中に終了、新規導入は不可
Best for: 既存利用者の移行計画のみ
最重要のアップデートです。Clockwise は Salesforce に買収され、製品提供を順次終了 することを公式発表しました。

Clockwise の事業終了発表ページ(2026-05-19 取得)
公式ページ「Clockwise’s Next Chapter」より要点:
- 「Clockwise team is joining Salesforce」 — Salesforce 入り
- 「Clockwise will be going away」 — 製品終了
- Scheduling Links 利用不可化 + Reclaim への移行案内も掲載
- 過去実績:800万時間以上の Focus Time 生成、2300万件以上の会議移動
既存利用者がやるべきこと
- データ移行計画:現在の Clockwise 設定(Focus Time ブロック、Scheduling Links、ルール)を書き出す
- 移行先選定:個人〜小規模なら Reclaim、タスク管理込みなら Motion
- Scheduling Links の差し替え:Clockwise 発行のリンクが順次無効になるので、Reclaim/Calendly 等で再発行
- チーム周知:社内利用者に終了スケジュールと移行先を共有
新規導入を検討していた人へ
古い比較記事(〜2024年頃)では Clockwise を第一候補にしている記事が多いので注意。2026年5月時点では新規導入の選択肢から外れている のが事実です。
どれを選ぶべきか — 1分判断ガイド
あなたの主な悩みは?
├─ カレンダーが会議で埋まり集中時間が取れない
│ → Reclaim.ai
│
├─ タスクが多すぎて優先順位を AI に決めてほしい
│ → Motion
│
└─ 今 Clockwise を使っている
→ 製品終了、Reclaim か Motion に移行
FAQ
AIスケジューリングは Google Calendar 標準機能で足りますか?
会議予約だけなら足ります。集中時間ブロックの自動配置、習慣化、タスクの自動再スケジューリング まで求めるなら、Reclaim/Motion のような専用ツールを試す価値があります。
Reclaim と Motion の違いは?
- Reclaim:カレンダー防衛寄り。「会議の隙間に Focus Time を自動配置」が中核
- Motion:タスク・プロジェクト管理寄り。「タスクを締切と優先度で自動配置」が中核
両者は競合というよりカテゴリが微妙に違います。
Reclaim の初回読込が75秒というのは遅くないですか?
Google Calendar との同期を初回に行うためです。2回目以降はキャッシュが効いて快適です。初回だけ重い と理解しておくと良いでしょう。
Clockwise は本当に終了するんですか?
はい。Clockwise 公式が「Salesforce に加わる」「Clockwise will be going away」と明示しています。出典: https://getclockwise.com/
無料プランはありますか?
- Reclaim: 無料プランあり(Google SSO のみで開始可、CC不要)
- Motion: 7日無料トライアルだが クレジットカード登録必須
CC登録を避けたいなら Reclaim から触る順がおすすめです。
次の更新予定
本記事は実機検証フェーズの初版です。今後以下を追記予定:
- 新しい Habit を追加した時の Calendar 反映までの秒数(テスト用アカウントで計測予定)
- Motion の実画面検証(トライアル登録完了後)
- 同じ9タスクを入れた時の Reclaim と Motion の自動配置の違い
- Clockwise からの 実際の移行手順とハマりどころ
最終的な選定にはご自身の利用パターンに合わせて1週間のトライアルをおすすめします。
このサイト stackbench.app は AI/SaaS ツールを実機テストして比較しています。記事への指摘・修正依頼は hello@stackbench.app までどうぞ。